石上布都魂神社

イソノカミフツミタマジンジャ
   通称 お神社様 
岡山県赤磐市石上1448
御祭神 素盞嗚命(スサノオノミコト)
         
備前国一宮 式内社

八岐大蛇を切った素盞嗚命の剣が納められていたとされる


(Photograph 2012.2.5)


探索レポート 石上布都魂神社とスサノオ


石上布都魂神社御由緒

当社は延喜式神名帳に記載された「式内社」で、全国3132座のうちの一つである。延喜式とは延喜5年(905)に醍醐天皇の命により編纂されたもので、備前国では128社の中正二位に列せられた古社である。また備前一宮として国司が参拝を指定されていた。祭神は、素盞嗚命(スサノオノミコト)。
日本書紀に素盞嗚命が出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治され、大蛇の尾から草薙の剣を取り出すが、その後日談として「一書にいわく」として「その素盞嗚命の蛇を断りたまへる剣は、今吉備の神部(かんとものを)の許に在り」と記している。吉備の神部とは当社のことである。大和(天理市)にある石上神社は物部氏の氏神で、布都魂剣を御神体とし、有名な七支刀を所持していることなどから、日本書紀による素盞嗚命の剣も、大和説が有力とされているが、岡山藩士の大沢惟貞が寛政年間に編纂した「吉備湯古秘録」には記紀をはじめ古代の文献を考証、素盞嗚命が剣を納めた社は吉備の当社に間違いない、崇神天皇の御代に大和に移したとしている。
四世紀から五世紀にかけて吉備は出雲も支配する勢いだった。剣を鉄の象徴とみるならば吉備は鉄の大生産地である。布都魂とは剣の霊のことである。なお、当社の宮司も物部の姓である。


(Stamp 2012.2.5)